But if you look twice, You can see it’s all lies

漫画やドラマその他の感想など自分考察用メモ。すごいネタバレします。

漫画の感想を書きたい4〜ひるなかの流星

スコットランドからウェールズに帰ってきたよ、明日から授業だよ、初っ端から月曜9時ってなんだよって気分でポッキーとお茶を片手にエントリーするよ。 

ひるなかの流星 コミック 1-11巻セット (マーガレットコミックス)

ひるなかの流星 コミック 1-11巻セット (マーガレットコミックス)

 

つい先日、やっと11巻の電子書籍が配信されまして重い腰あげてひるなかについて書きにきました。本誌では完結していて次が最終巻になります。たぶんジャケ買いする人も居るだろうなあと思うほどジャケがお洒落だし中身もお洒落だし絵もめっちゃお洒落です。11巻がお気に入りです。かわいい。

ひるなかの流星 11 (マーガレットコミックス)

ひるなかの流星 11 (マーガレットコミックス)

 

 かくゆう私も集英社の漫画のサイトで3ヶ月前とかに新刊だったこの11巻を試し読みしたら勿論こんなに続いてる話の11巻冒頭とか読んでもわけがわからなかったので一巻から読んでおもしろ〜いってなりまして今にいたりました。ていうかこの表紙に3人写ってたて昨日気がついたよ。

11巻の表紙にいる3人がまあメインどころなのですが、結構高校生活がリアルだなあと思うのが最近の感想です。田舎で生まれ育ったすずめがひょんなことから東京で叔父と暮らすことになり、色々ある中で先生を好きになって失恋して.....みたいなのがおおまかな流れなんだけど、田舎育ちの独特なにおいを保ちつつちゃんとすずめが可愛くなったり成長もするし、おそらく都会育ちであろう周りがすずめに巻き込まれながら彼らもまた成長しているんだろうなあというのが結構可愛くて見てて楽しいです。おじさんの友達という都会で最初に出会った変な男こと獅子尾が実は転校した先の担任で、意地悪ではあるけどいつも慣れないすずめを助けてくれるし顔はかっこいいしそんなわけですずめは獅子尾のこと好きになり〜っていうのが最初の山なんだけど、獅子尾のターンのときはすずめが友達をつくり学校を楽しむようになるのも平行して描かれていてそこも楽しい。獅子尾の言葉でまずは友達をつくろうとして隣の席のムスっとしている馬村と話すようになり、そんな馬村が好きだからすずめを陥れようとする超可愛いゆゆかちゃんと一悶着あり親友となって輪が広がっていきます。馬村は女子に触られると顔が真っ赤になる変な癖があるし女子が苦手ですずめの第一印象も最悪なんだけど実はとってもピュアで可愛くて義理堅い優しい男の子だし、ゆゆかちゃんは素直になれない所謂ツンデレ系の女の子で面倒だけどそんなところが可愛い。馬村は最初、明らかに当て馬だしすずめの恋が叶ってほしいので「馬村がんばって!いやでも、がんばらないで!」と言いたくなるような子なんだけど、物語が続くにつれてちゃんと読者の気持ちも獅子尾から馬村に変わるように上手く描かれているので嫌悪感がないし今は私も馬村がかわいくてしかたない。あとこれは超個人的な意見だけど馬村のターンになりはじめたあたりで馬村が髪を切るんですよ、その馬村超かっこいいんですよ、ビジュアルの変化とかも上手いとこ変わっててすっげえなと思います。彼は一見、一匹狼タイプなのかとは思うんだけど実際本当に女子が苦手なだけで仲良しでいつもつるんでる犬飼と猿丸というのがいるし(犬飼かわいい)、すずめと馬村が仲良し+犬飼くんとすずめの仲良しツルちゃんがつき合ってるのもあるのか集まるときは男女グループみたいになっててなんかとってもリアル。高校生とかのときって別にいつも男女グループが一緒になるわけでなくて、たまに「じゃあ!」ってなったときに男女で集まるとコレになるってなる感じがあると思うのですが、この子たちがまさにそれです。

で、ここで書きたいのが獅子尾のことなんだけど、そういう高校生ならではの生活ってやっぱり大人とは一線ひくんですよ。いくらすずめが先生と仲良くなり両想いになろうが、やっぱり大人と高校生は棲む世界が違うってことを獅子尾は理解しているところが彼の魅力なんだと思います。獅子尾は自分のことガキとか大人げないだと言ってるけど実際そうでもなくて、大人だから割り切っていることがちゃんとあるしそれだから今の獅子尾とすずめの関係になることにしてしまいました。馬村に責められていたけどしょうがないことなんだってしっかり線引き出来てないようで彼はちゃんとしているし、「先生のことわからない」ってすずめがなっちゃうのも、もしかしたらこの先すずめも理解できるときがくるんじゃないかなあと私は思います。が、それなだけに11巻はみていて辛かったというかちょっとそれは確かに獅子尾ずるいわって私も思ったし、でも今度は獅子尾が当て馬みたくなって馬村が可愛いし(ここ重要)彼も高校生ならしっかり結ばれていたよねって思うので仕方ないんだと思います、漫画だしね!

この作品で好きなのは勿論馬村とゆゆかちゃんです。ゆゆかちゃん可愛いよなあ....。本当の性格知ってもらったほうがもっとモテると思うよ。そんなゆゆかちゃんも11巻で幸せになれたみたいなので安心しました。というかゆゆかちゃんの人を見極める能力みたいなのすごい....。そこがあやね*1とは違って大人です、都会の子だからなんだろうか。馬村も、私最初は獅子尾派だったけど髪切って馬村が無敵になりました。この2人は可哀想キャラ2だと私は思っているのですが、すずめがちゃんと2人の良さを引き出すことで2人が幸せになれているのみるとこの主人公本当最強なんだわと思います。すずめが引っ掻き回してみんな楽しく高校生活送ってるのいいよね!それが絵によってもっとお洒落に、都会の子っぽくなれてるのがいやあ〜〜〜この作品の好きなところです。

少し関係ないのですが、「ゴーストライター」というドラマみていたときに「話の展開を作る為にキャラを変えるな」みたいなことを言っていてほお、と思いました。少女漫画は長く続けば続くほど少し間延びする期間がどの作品にもあると思うのですが、そのときに人物のキャラクターが成長とは違う範囲で変わってしまう作品がわりとあって残念になることがわりとあります。そういうのって読者はすぐわかるんですよ。「恋愛展開維持させとけばいいんだろ」「こういうこと言っとけばキュンキュンするとか言うだろ」的な感じが見え隠れしちゃって軸がずれるとその時点で私は萎えてしまうのですが、やまもり先生はそういうキャラクターと話の展開の持って行き方がすごく上手で綺麗でだから惹かれるのかなあと思います。獅子尾はしっかりしているようで一貫してヘタレだし、馬村は嫌な奴だったように見えてただあんまり女の子を知らないだけみたいな。そういうズレやブレがあんまりないので、読んでもスッキリできるし応援できるんだなあと私は思いました。

どうやって締めよう(笑)とにかく最終巻の電子書籍いつになるのかわからんけど超楽しみです。馬村かわいいよ馬村。え、馬村の話しかしてないね?しょうがない、馬村は『だいき』って名前の時点で好きになるに決まってんだ。(こっちの話)