But if you look twice, You can see it’s all lies

漫画やドラマその他の感想など自分考察用メモ。すごいネタバレします。

漫画の感想を書きたい〜君に届け

暇つぶしに久々に読んでいる少女漫画をあれよあれよと買いあさっているうちに自分の好きな物語やキャラの傾向がわかってきたような気がするのと、「つい最近まで好きだったのにアレ?」ってなったり「昔超好きだったのにこのキャラ!(人はこうして年を取るんでしょうね)と思ったりすることを実感し、今この現在の自分はどう思うのかを書き記し今後このブログを読み返したりしながら、その傾向の推移?みたいなものを考察していきたいと思ったのでブログを始めることにしました。あくまで自分用メモだけど、このネット社会に紙切れに書くだけだとあれかなというのと、一応作品のレビュー的な感じで残したいのでブログにしました。言っとくけど超ネタバレあるよ。

 

 手始めに、私の世代では誰もが読んだことはあるのではないかという君に届け。既刊22巻。ちなみに23巻の発売決まったらしいよ。とりあえず長い。というか連載はじまったとき私は風早くんより年下だったのに今じゃ風早と呼びながら上から彼を眺めている。なんて悲しきかな。

例に漏れず中高生のときにまあハマって、ずっと風早のこと好きだったんだけど君に届いてからも続くことで何かをあきらめ悟り、かれこれ4年くらいは読まなくなっていました。なんせ夏にお金ほしくてという理由により、12巻までは実家にあったのに(ここ重要)売り払い対価を得たほど。なのになぜまた今君に届けなのか。理由となった作品はあとで書きたいのでとりあえず、かくかくしかじかあって別マのネタバレを読み始めて「あの風早くんが男になった」ことを知ったんです。で、最初はそこの巻だけ読みたいなあと思ってKindleストアで該当巻をさがしポチーっと。*1

 はい17巻。クリスマスに風爽がキスするよーって話。でもまあその前後はもちろん気になるし、読んでなかった13巻くらいからズラーっと買って、そしたらなんか最初から読みたくなっちゃっていま私のKindleに全巻あるよ。

風爽ってつまりピュアの代名詞で、連載開始当初は(いまもかな?)こんなカーストにも入らなそうな女の子とカースト最上部にいる男の子のお話がうけたって一般的に言われていたのと、いやいやまず風早翔太っていうのがザ・王道のヒーローでかっこよくて笑顔が素敵で男女にモテるからうけたっていうのも含めてとりあえず誰もが風爽をかわいいねと見守り続けて10巻経ったしアニメにも映画にもなった。でも君に届くまでの10巻(それでも十分長い)は物語としては端的すぎるほど端的でわりと王道なんですよ。くるみとケントみたいな当て馬がきて、2人の関係が少しずつ歪んでいって、でも諦められないからがんばるね→結果実る。だから君に届くまでの物語はわりと普通の少女漫画だなあって今は思います。リアルタイムで読むとくるみもケントもハア?ってなるほど当て馬の役割を果たしてくれてたけど、いまサラッと読み返すとわ〜単純!ってなるし、大して2人って必要ないキャラだった*2のでは?ってなる。君に届いた時点で作品名の意味もクリアしてるし王道恋物語としてはわりと終了している*3ので、ちょっとだれてくる物語進行に対しなぜ続くんだし?という疑問が(少なからず私の周りでは)あった。でも、その後の話は風早と爽子だけでは進まなくなります。高校生特有の悩みとか高校生活でしか出来ないような背景があった上で話が進んでいき、その中にキャラそれぞれが少しずつ変わり始めて大人になる、そんな物語です。わたしはきっとそれに、自分の中の高校時代コンプレックスを重ねていて切なくなったりするのが好きなんだと思います。「・・・・・・・誰とも・・・・・・離れるとか 私 考えたことなかったの」この爽子のモノローグがなんとなくわかるような気がして、三年編突入してからもっと面白いなあと思うようにもなりました。終わらないと思えるような楽しい高校生活って3年間しかなくて短いからすばらしいんだなと高校卒業して何年か経った今だから思うけど、きっとその中に居たらそんなガラパゴスな世界をそうだとは知らずにただただ楽しんでいたんですよねえ。今の私にはそれだけでキラキラしているように見えるし、そういう世界を君に届けらしくまっすぐに描いているのがとっても素敵で惹かれるので、私はこの作品を今また読んでいます。

つまり風爽(というか風早)に萌えていたけど、この世界観すべてがいまは好きなのかなっていう自分的自分考察。ていうかいま君に届けで一番アツイのはピンあやだから!!!!!!!!!!!!譲らん!!!!!!!!! でもいくつか平行して話が進んでいる中で一番好きだったのは龍ちづでした。この2人は現在進行形で関係が変わり続けていて悩ましいし、ちづが龍の告白をしっかりと受け入れるまでの過程にある爽子とあやねと風早を含めた5人の関係がすごくわかりやすく綺麗に描かれていて素敵です。風早とちづと龍の地元一緒トリオの友情も好き。この感じだと高校卒業で完結になるのではと思うので、この5人(とくるみとケント)がどう高校生活と自分たちの関係にケリをつけるのかがすごく楽しみです。

第一回おわり。

*1:そのころ既にKindleというものを見つけていたのは理由となった作品のおかげ

*2:現在進行形で2人はいいキャラなので過去形

*3:風爽好きには17巻がピークなのかもしれないですが